トンボ目 サナエトンボ科

サナエトンボ科
比較的早い時期に発生するトンボで黄色と黒の縞模様のものが多い。

体色は黒と黄の縞模様で目が緑色で、尾の先端がウチワ状に広がっていることから命名されています。
オニヤンマに似ますがコオニヤンマ同様サナエトンボの仲間で、棒の先端などに頻繁にとまります。

体長60mm前後のやや大型のサナエトンボでオスは尾先が膨らんで先端にはさみのような突起がついているのが特徴です。
正面から見るとハの字を二つ重ね首筋から二つに切れた縦線があるように見えます。
胸部側面には二本の黒条が入っています。

水のきれいな川の上流に生息するサナエトンボの仲間で、成虫は5~7月に出現します。
ダビドサナエによく似ていますが、本種のほうが全体に黒く、腹は細くてスマートに見えます。本種は首の黒い部分に黄斑はありません。胸部側面にはダビドサナエと同じように2本の黒い筋が入っています。

オニヤンマに似た黒と黄色のツートンカラーですが、サナエトンボの仲間で胸が大きいため頭が小さく見えます。
尾の先のほうは比較的大きく下に曲がっていて、飛んでいても見分けるのは楽なほうです。
オニヤンマと違って飛び続ける時間は短く、棒の先端や石の上などにすぐとまります。

ウチワヤンマに良く似た南方系のサナエトンボで温暖化のためか分布域が北上し、今では関東でも見ることがあるそうです。
ウチワヤンマはウチワ状の突起に黄色い斑紋がありますが、本種の突起部は真っ黒です。
池の周りの草や棒の先に止まっているのを見かけます。

本州から九州の丘陵地や低山地の池や小川で繁殖する小型のサナエトンボで春早くから羽化します。
コサナエやオグマサナエは肩の黒い部分に黄色い状が入りますが本種には入りません。

水のきれいな川の上流に生息するサナエトンボの仲間で、成虫は4~6月に出現し、木の葉の上や石の上にいるのを見かけることがあります。
クロサナエによく似ますが本種は首の黒い部分に黄緑色の斑点があり、肩の小斑も本種のほうが大きい。胸部側面には黒い筋が2本入っています。オスの尾先はハの字状に開いています。
名前はフランス人昆虫学者のDavidにちなんでいるそうです。

体長30mm程度の小さいサナエトンボの仲間で渓流沿いに生息し、春から初夏にかけて見られます。
肩の条が太く胸部側面の条は1本です。
全体に黒く腹部側面には楔条の黄色い模様があり、背中にも黄色い筋が通っています。

国内では本州から九州で見られる体長5cm前後の中型のサナエトンボの仲間です。黄色い襟条は筆で書いたような形をしており、腹部先端は幅が広くなっているのが特徴です。

本州から九州まで見られるサナエトンボで里山や低山地の河川上下流域で見られます。
雄の胸部前面の黄色い模様が太いL字型であること、尾先はやや大きくなっていることなどが特徴です。
背筋の黄線は途中で不明瞭になるものが多いようです。