トンボ目 トンボ科

トンボ科
小型から中型のトンボの仲間で前羽と後羽の大きさが異なり、羽を開いたまま止る。

秋に群れて飛ぶアカトンボの名で親しまれている体長40mm前後の小型のトンボです。ナツアカネとよく似ていますが、本種は夏の間涼しい高い山で過ごし、秋になると繁殖のため平地に降りてきます。
胸部側面の下から尾の斜め上方に伸びる黒い筋の先端がとがっており、背面(羽の間)は胸部側面と同じような褐色をしています。また羽の先端付近にある縁紋が赤みが勝っているのが特徴です。

薄羽黄トンボ。
日本では越冬地が少なく春に南方から飛来するそうです。
比較的高いところを長時間とび、木の枝などにぶら下がって休憩します。

オスはシオカラトンボより濃い水色、メスは黄色をしており、大きさもやや大きめのとんぼです。
メスは水たまりに尾先をチョンチョンと付け産卵中です。オスはメスの産卵を見守っています。

九州以南に生息する体長40mm前後の腹部の幅が広くて平べったいトンボです。
ハラビロトンボよりやや大きく、大きく異なるのはオスは成熟すると赤くなることです。また、同様に前額が青く輝いています。
メスは同じような黄褐色をしています。

体は全体に黒く、腰の部分だけ色が違い、空を飛んでいると腰の部分があいているように見えます。
羽は透明ですが後羽の付け根は黒くなっています。2~3mの高さを飛ぶことが多いようです。
オスの腰の部分は白色でメスの腰の部分は黄色(クリーム色)をしています。

雌雄ともに羽の先端が黒くなるアカトンボの仲間で、北海道から九州まで分布します。
体長は40mm前後でノシメトンボよりやや小さく、成熟したオスはより赤くなります。また、腹側の2本の縦縞をつなぐように横に線が入ります。ノシメトンボのオスにはマユタテアカネのような眉状の斑紋がありますが、本種にはありません。
メスにはマユ紋が両方ともあり、腹部側面の太くつながった黒い条でマユタテアカネのメスと判断します。

ガマヨシの生えているような池や沼地などに生息するシオカラトンボを寸詰まりにしたような体形のトンボで成熟すると体に粉を吹いたように白っぽくなります。
雌雄同じような色をしていますが雄はやや青っぽく雌は胸の側面が黄色みを帯び黒条が入っています。また、雌はまれに粉を吹かず羽に茶褐色の帯状の模様が出るオビトンボ型もいます。

オスは白っぽい水色、メスは麦わらのようなくすんだ黄色をしたとんぼです。尾先は黒です。
シオカラトンボのメスをムギワラトンボと呼んでいます。
雌雄で呼び名が違うのはこれくらいでしょうか。

シオカラトンボに似てオスは白っぽい水色、メスはくすんだ黄色をしていますが、寸詰まりで羽の付け根はやや黄色を帯びています。
メスの写真はまだ羽化してからあまり時間がたっていないものですが、時間が経過するにつれて黒っぽくなってきます。

体は全体に赤く、羽は透明で付け根の部分はオレンジ色の中型のトンボです。池などの水辺の近くで、棒などの先端にとまっているのをよく見かけます。
メスはオスより色が薄く、オレンジ色をしています。
ネキトンボと似ますが本種は体側に黒い条は入りません。

普通のトンボに比べて後羽が大きくチョウのようにふわふわと舞う黒い中型のトンボです。6~7月に多いようです。
オスは前羽の先端のみが透明で、羽は全体に光沢のある青緑色を帯びた黒です。
メスは後羽の先端も透明で羽は全体に茶色っぽい黒色です。

羽の付け根が半透明で黄色(オレンジ色)のアカトンボの仲間で、オスは腹部が赤く、メスは全体に黄褐色の小型のトンボです。
ショウジョウトンボと似ますが本種は体側に黒い状が入ること、羽の付け根は半透明であることから区別できます。

アカトンボの中では大きな部類で体長40mm超、羽の先端が茶色に染まっているのが特徴です。胸部側面には太くて黒い2本の筋が入ります。
成熟したコノシメトンボの雄は真っ赤に染まるのですが、本種の雄は黒味が強く、赤というよりはくすんだ茶色といった感じになります。
雌雄ともに顔面にマユタテアカネと同様の斑紋があります。

体長18mm前後で日本最小、世界でも最小クラスの小さなトンボです。写真では良く分かりませんが非常に小さく、飛び方もアブかハチでも飛び出したかのように感じました。雄は鮮やかな赤で、雌は茶色と黄色のまだら模様といった感じの色合いをしています。
浅い湿原や湿地に生息し、まれに休耕田などでも見られるようです。

シオカラトンボに似ますが寸詰まりでおなかの幅が広いのが特徴です。
オスはシオカラトンボより黒っぽい青色で、メスはやや明るい黄褐色です。オスは羽化後はメスと同じような黄褐色をしていますがだんだん黒くなり、成熟すると白粉を吹いて青っぽくなります。
夏に田んぼの周りで多く見かけます。
オスは前額が青く輝いています。
腹部が羽より短くてなんだか不恰好に見えます。

胸部は黄色、腹部はオスが赤、メスが黄色い小型の赤トンボです。
胸部の模様は頭の後ろに一本両肩に一本ずつの3本の黒い筋が入っています。
夏は山地の涼しい場所で過ごし、秋になると里に下りてきます。

おなかのほっそりしたアカトンボの仲間で、オスは赤く、メスは黄褐色の体色をしています。
顔には眉斑と呼ばれる黒い点が二つついています。
メスは羽先が茶褐色になるものと色のつかないものがいます。また、コノシメトンボのメスと良く似ていますが、マユタテアカネのメスの腹部の黒い条は、上のほうで離れています(コノシメトンボのメスはつながっています)。

羽の先端が茶色に染まるアカトンボの仲間でオスは腹が赤く、メスは全体に黄褐色の小型のトンボです。
平地から山地の池や沼に生息し、薄暗いヤブのようなところを好みます。